中学・高校の制服に、昭和以来のモデルチェンジの波が訪れている。2023年から新制服を採用したのは全国の中高で747校に上る。
同じデザインによる大量生産の時代から、いまや各校の個性を反映した「学校制服」が定着、ジェンダーレスの流れも相まつ。少子化にもかかわらず大手メーカーは生産・流通体制の増強に追われる。
「その日、着たいものを」
昨年12月1日、岡山市北区の県立岡山南高校。報道陣に今春からの新制服がお披露目された。男子の詰め襟を廃止し、男女共通の紺地のブレザーとスラックスを導入。夏服には白の半袖ポロシャツも新たに採用した。
一方、女子のセーラー服や冬用の白色ジャケットは残した。通称「白ジャケ」は学内外の人気が高く、今回のモデルチェンジを担当した菅公学生服(岡山市)のグループ会社の営業担当、長尾桐帆さんは「現役も卒業生も白ジャケを残すことでは満場一致。白ジャケの持つイメージを新しいブレザーにもどう落とし込むか考えました」と話す。
ブレザーの襟元に茶色でアク…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル